ウエットな関係より、ドライな関係を。誰にも支配されず、誰も支配しないこと。
誰かのためを思って、アドバイスや行動することは、よくあるよね。あるいは、あの人の行動や言動に不満で、もっとこうなってほしい!わかってほしい!って思うこともあるよね。でも、あの人は、君の言葉じゃ動かないし、変わらないよ。あの人は、君のことを理解してくれることもないよ。だって、それは、君の都合を優先しているから。
「あの人のために、やってるのに!」
「こうしてほしいのに、なんでやってくれない?」
「なんで自分ばっかりやって。なんで動いてくれないの?」
「なぜ、あの人は、僕を理解してくれないの?」
「こんなに尽くしているのに、なんで尽くしてくれないの?」
そして、その先にあるのは、
「あの人はわかってくれないから、わからせよう。」
「あの人はわかってくれないから、懲らしめよう。」
そして、最終的には、
「わかってくれないなら、絶交だ。」
「裏切られた。絶交だ。」
こんな状態になって、自暴自棄になっちゃう。自己嫌悪に陥り自己否定したり、他人のせいにし他人を攻撃したり。こうして、君にとって大切だった人間関係を、君の勝手な思い込みによって壊しちゃう。
あのね、もしかしたら、君は、あの人を変えることにこだわり、あの人が動き変わることを期待してるんじゃない?そして、あの人を自分の思い通りに動かし、自己満足したいだけじゃない?あの人に「こうなって欲しい」って言う時は、だいたい自分にとって都合のいい人になって欲しい、自分の思い通りになってほしい、っていう時じゃない?
あのさ、本当に、君の言葉は正義なのかい?
あの人は、君の言葉じゃ絶対に変わらないよ。大きな岩を動かすより大変だよ。だから、人を動かそうとしないこと。あの人は、あの人なりの考えで行動し、自分の人生を決めてるんだから。
もし、誰かのために、と考えるなら、それは、つまり、君が変わること。君が行動で示す、つまり、自分の背中を見せること。行動を見せられないなら、自分の経験や理念を語るだけでもいい。とにかく、口だけではなく、君が動くこと。あの人に気付かれなくても、知らぬ間にあの人のためになっていればいいんだからさ。あの人に気付かれず、でも、知らぬ間に、あの人が良い方向に決断し動いてくれて、成功すればいいんだからさ。
支配ではなく、支援でもないよ。ただただ、純粋に気づかれない気遣いで応援しよう。そして、そんなあの人を応援できることに喜びを感じ、感謝しよう。
だから、ウエットな関係より、ドライな関係を。誰にも支配されず、誰も支配しないこと。
そうすれば、自分の感情をコントロールできるようになるからさ。
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