健康と安全は、何よりも優先される。
心・技・体・知・智・徳
自由、自己実現、絆
人にやさしいデジタルの力で実現する ウェルビーイングな社会
I: 自律性・やりがい・健康 We: 人間関係・達成感・思いやり Society: 意義・社会貢献・利他行動
個人が幸せになれば、社会は元気になる
ウェルビーイング: Well-being は、身体的・精神的・社会的に、充実・満足・幸せの状態が続いていて、満ち足りていることと言われます。
「健康的な・幸せな」を意味する「benessere」から来ているそうで、そういえば、そういう名前の会社もありますね。興味深いですね。
社会でも、会社でも、学校でも、家庭でも、仲間同士でも、一人でも、「健康」と「安全」は、何よりも優先されます。このために、例えば、会社であれば「健康経営」が重要であり、「従業員がウェルビーイングであるか」を常に考えなければなりません。
先に述べたように、「身体的」「精神的」「社会的」な充実が、ウェルビーイングであることの1つの側面となりますが、ポジティブ心理学やウェルビーイングの立場からは、PERMA理論があります。これは、マズローの欲求5段階説や人間性心理学をベースに、ポジティブ心理学から生み出されてきたようです。
- P:Positive emotion ポジティブな感情
- E:Engagement 物事への積極的な関わり
- R:Relationship 他者とのよい関係
- M:Meaning 人生の意味や意義の自覚
- A:Accomplishment 達成感
なお、ポジティブ心理学とポジティブ・シンキング(積極志向)は異なりますので、しっかり分けて考えましょう。
ポジティブ・シンキング(積極志向)は、「どんなことがあっても、前向きにものごとを考えれば、それは実現し人生が良い方向に導かれる」、ということや、「良い面をみて共感しポジティブな姿勢を保つといった、考え方を変えることで、現状を変え、実現に向かっていく」、ことを言ったりします。
よく言う、引き寄せの法則、なども、最近、よく耳にしますね。日本古来からの話でいくと、「言霊」を信じる、ということで、「ついてる」「できる」「楽しいな」などのポジティブな言葉を発していると、いつのまにか、そうなる気がしてきて、実際にそうなる、という感じでしょうか。
いずれにせよ、アドラー心理学やマズローの欲求5段階説などが、考え方のベースかなと思います。
そう考えていくと、ウェルビーイングには、自由、自己実現、絆が重要な気がしてきます。見返りを求めるのではなく、自己実現ができ、他者承認ではなく自己承認ができ、WeやSocietyとの絆があること、それこそが、最終的に自分に帰ってくる見返りなんだと思います。
でも、ウェルビーイングを考え実践することで、なかなか仕事が前に進まないのではないか、残業や仕事第一という精神論こそが大切だ、という考え方はありませんか?
そういう考え方もある、もしくは、あった、かもしれませんね。しかし、コロナ禍を経験してきた私たちは、Society 5.0やサイバーフィジカルDX、リモートワークに関する技術革新などにより、社会や人間の価値観が変わってきたことを実感してきました。対面という時間が貴重であること、リモートでもできることがあること、タイムマネジメントやメリハリが重要であることなども、理解できて来たと思います。その中で、そもそもの本質は何か、その本質のために、何をやらなければならいか、どんな技術を開発していけばよいか、などに、なにかヒントがあるのではないでしょうか。
従業員がウェルビーイングになれば、会社も元気になると考えられます。従業員が、いきいきとし、働きやすくなることで、会社に愛着も出ますし、従業員の定着率UPや業績のUPにもつながると期待されます。このことから、会社も元気になり、持続的に発展し続けることができれば、環境にも配慮したウェルビーイングな社会を構築する、ということに貢献できるのではないかと思います。
あらためて、幸福に関して考えてみたいと思います。よく言われるのが、「幸福感」「信頼感」「向社会行動」をぐるぐる回す、ということですね。個人→社会→個人、と考えると、「個人が幸せになれば、社会は元気になる。」、社会が元気になれば、個人が幸せになる。」、ということが繰り返しに起こることになるのだと思います。そして、「居心地の良く恵まれれおり不平を感じない、という環境や状況」「満足できて毎日が充実して楽しい」ことがベースと思います。
また、最近、ウェルネスという言葉もよく耳にしますよね。ウェルネスとは、健康の定義を幅広く定義しており、感情、知性、職業、社会的地位、取り巻く環境などまでを健康にする、という手段のようです。
といっても、初手の個人のウェルビーイングの実現は難しいのではないでしょうか?
確かにそうですよね。孤独を感じることもあるし、いじめられていると感じていることもあるし、気持ちが上がらない時、間違った時、失敗した時もありますよね。仕事、勉強、人間関係、様々なところで、失敗したり、間違ったり、怒られたりすることの方が多いでしょう。そういう経験を活かして、反省、学び、そして、再挑戦して、いつかは成功するものもある、そんなことでしょうか。
そういう、人生の流れがある中で、常に成功し、勝ち続けることは難しいですよね。しかし、失敗、間違うこと、怒られること、を避けていたり、反省ばかりしていては、次につながりませんから、難しいですよね。
では、そのように、自分をウェルビーイングな状態にもっていくことが良いのでしょうか。落ち着いていて、器が大きい状態、自分も幸せで仲間や組織や社会が幸せで元気な状態にするためには、どうしたらよいのでしょうか。
ポジティブ・シンキングの考え方だと、以下のようなことが、言われていますよね。
- 誰にでも感謝する。
- 新しいことに挑戦する。
- 誰にでも応援する。
- 見知らぬ地へ旅行をする。
- おいしい食事をする。
- 人に会う。話を聞く。夢を語る。
- 散歩をする。
- 生きる目的、目標を定める。
- 良く休み、よく寝る
- いつも正しい姿勢で、笑顔で過ごす。
では、こう考えたときに、私たちの幸せを再度考えてみたいと思います。
すぐに思いつくのは、富や名声や業績でしょうか。
でも、世界各国、日本全国を渡り歩き、土地の人と話をし、異文化を学んでいくと、富や名声や業績は、別のコミュニティでは役に立たないものですし、同じコミュニティでも、いずれ消えてなくなってしまうものであることに気づきます。そして、一番大切なことは、その社会のコミュニティであり、そのコミュニティの中の個人が幸せであり、毎日楽しく過ごしていること、そして、それを受け入れる社会システム、社会のコミュニティが、ウェルビーイングの鍵であるということに気づきます。
私たちは、もっと、自由で、自己実現で自己承認し、自ら充実や満足をし、そして、コミュニティと絆でつながっている、ということをした方が良いのではないでしょうか。人や社会を気にすることを優先するのではなく、まずは個人が幸せになることが始めた方が良いのではないでしょうか。
だから、個人が幸せになれば、社会は元気になる、ということなんだと思いますし、それを目指して、私たちがどう取り組んでいけばよいのか、ということなんだと思います。
では、ウェルビーイングになるために、個人はどうしたらよいのでしょうか。なかなか達観するのは難しいと言われますが、よく言われることをあげてみますね。
- 平気でないのに、平気なふりをしない。見栄を張らない。本当の自分をさらけ出す。
- どうにもならない不安は考えない。失敗やミスをいつまでも深く反省し続けない。
- 楽しい時間を優先的に確保する。物、人、事、お金に執着しない。
- SNSやニュースサイトから離れる。
- 他人の幸せを祈る。過去の失敗や恋愛を引きずならい。
- 他人と自分を比較しない。自分を無価値と考えない。不幸自慢をしない。
- 完璧主義にならない。100%を目指さない。過度に期待しない。
以上、ウェルビーイングについて、Good Answer が考えることをまとめ、考えてみました。ご参考にしてください
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