プレゼンのやり方は、その大会、研究会、イベントごとに、流儀があると思います。ここでは、一般的な、「科学的な見方や考え方」「探究の進め方」の考えを基にしたものを記します。ご参考にしてください。
※ 目的と目標は混同しないようにしてください。目的は研究の大きな目的とその論文の小さな目的があります。また、目的のための数値目標が目標です。混乱にしないように注意してください。
中間発表用(例: 8枚バージョン)
中間発表などで、特に、重要視されるのが、社会・研究背景です。
評価の観点からいくと、中間発表では、次のような項目があるでしょう。
1.社会・研究背景(極めて重要!)
2.方法
3.進捗状況
4.発表態度
採点がしやすいように、採点項目をスライドのタイトルに置き、かつ、採点項目の内容を、わかりやすく明示してください。
それでは、8ページの各スライドの内容について、記します。
<1枚目>
タイトル、学籍番号、名前を情報に記し、研究の目的や結果、社会背景を書く。1枚目に、これらを記し説明を進めると、聴衆の理解が進む。隠すのではなく、結論から発表する。
<2枚目>
研究背景を書く。
<3枚目>
他者の研究→問題点を浮き彫りにする→研究背景にフィードバック。他者の研究は、今まで自分が着目してきた問いや問題に対して、問題として抽出し、その問題解決に向けての予備計算、予備実験のデータも入れた方が良い。
その上で,目的⇒目的達成のためのモデル⇒モデルに対する手段(実験,計算)⇒進捗状況,の流れを整理して,第三者にもわかりやすく説明できるようなスライドの流れが欲しい。
なお、スライドのタイトルを、「他者の研究」とかくのではなく、あくまで研究背景の中で、述べたいことを、他者の研究を使って書く、というスタンスにしてください。
<4枚目>
研究背景からの問題点を克服するための、モデルを書く。
<5枚目>
研究背景~モデルの流れを整理し、
<新規性><創意性><有用性>の欄を作り、それぞれ述べる。そして、大きな目的と卒論の目的を書く。目的をわかりやすく明快にしてください。創意性とは、創意工夫ということ。有用性は、社会に対して有用であることをアピールしてください。
<6枚目>
研究方法(実験方法、計算方法)
この部分は、モデルに対する、具体的な方法(作業)を書く。
<7枚目>
進捗状況の説明(点数を伸ばし、印象を良くするためには、この部分で、汗を書いていることを、【大げさに】アピールしてください。)
<8枚目>
まとめ、及び、今後として、例えば、9月発表であれば、12月までのスケジュールを具体的に書いてください。
【中間発表 1か月前 目的の書き方】
整合性が取れない場合は、上記の文章を優先させてください。
・大きい視点バージョン
(社会的背景)の(実現、解明、開発、向上)のために、(研究着目点)に着目し、問題点を(解決、解明)する。
・小さい視点バージョン
(研究背景)の(実現、解明、開発、向上、寄与をみる)のために、(研究着目点)に着目し、問題点を(解決、解明)する。
もしくは、
・(研究着目点)に着目し、問題点を(解決、解明)することで、(社会的背景)の(実現、解明、開発、向上)を図る。
・(研究着目点)に着目し、問題点を(解決、解明)することで、(研究背景)の(実現、解明、開発、向上、寄与をみる)を図る。
だと思います。実現には、計測の実現=計測手法の確立も入ります。
目的の流れを、大きい→小さいとして、最終的な目的は、小さい視点バージョンとしながら、大きいところを解決していく、と述べると、わかりやすいと思います。
最終発表用(例 12枚バージョン)
採点がしやすいように、スライドのタイトルを採点項目に合わせるとよいでしょう。そして、わかりやすく明示してください。
<採点項目例 1>
1.背景・問題発見
2.創意工夫・課題解決手法
3.論理的思考・結論導出
4.プレゼン方法
<採点項目例 2>
1.問題提案能力,リサーチ能力 = 論文として,仮説やモデルがあり,主張があるか。引用は適切か。
2.問題発見に努めているか。または、適切であるか。
3.課題解決に努めているか。または、適切であるか。
4.課題解決に工夫をして努めているか。または、適切であるか。
5.プレゼン能力。表現が適切であったか。
それでは、12ページの各スライドの内容について、記します。
<1枚目>
タイトル、学籍番号、名前の情報に記し、研究の要点(目的や結果)、社会的背景を書く。
<2枚目>
研究背景を書く。
<3枚目>
他者の研究→問題点を浮き彫りにする→研究背景にフィードバック。他者の研究は、今まで自分が着目してきた問いや問題に対して、課題を抽出し、課題解決に向けての予備計算、予備実験のデータも入れた方が良い。
その上で,目的⇒目的達成のためのモデル⇒モデルに対する手段(実験,計算)⇒仮説の立証,進捗状況,の流れを整理して,第三者にもわかりやすく説明できるようなスライドの流れが欲しい。
なお、スライドのタイトルを、「他者の研究」とかくのではなく、あくまで研究背景の中で、述べたいことを、他者の研究を使って書く、というスタンスにしてください。
<4枚目>
研究背景からの問題点を克服するための、仮説とその仮説を実証するためのモデルを書く。
<5枚目>
研究背景~モデルの流れを整理し、
<新規性><創意性><有用性>の欄を作り、それぞれ述べる。
そして、大きな目的と卒論の目的を書く。目的をわかりやすく明快にしてください。
創意性とは、創意工夫ということ。有用性は、社会に対して有用であることをアピールしてください。
<6枚目>
研究方法(実験方法、計算方法)
この部分は、なぜ、そのモデルにするのか、そのパラメータにするのかを書く。また、具体的な方法(作業)を書く。
具体的には、こちらの書き方を参照してください。
<7枚目>
結果(3章)図2枚
(点数を伸ばし、印象を良くするためには、この部分で、汗を書いていることを、【大げさに】アピール!)
<8枚目>
結果(3章)図2枚
(点数を伸ばし、印象を良くするためには、この部分で、汗を書いていることを、【大げさに】アピール!)
<9枚目>
考察(4章)図2枚
(点数を伸ばし、印象を良くするためには、この部分で、汗を書いていることを、【大げさに】アピール!)
<10 枚目>
考察(4章)図2枚
(点数を伸ばし、印象を良くするためには、この部分で、汗を書いていることを、【大げさに】アピール!)
<11 枚目> 図2枚
Extend(5章)
(点数を伸ばし、印象を良くするためには、この部分で、汗を書いていることを、【大げさに】アピール!)
<12 枚目>結論。課題。今後の展望。
採点項目が、例2の場合は、15 分とすると、あと2枚足してもよい。
※ スライドは、1枚1分か1枚50秒ペースが良いでしょう。
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