双単線とは、線路が2本あり、どちらの線も、上り下り、使用可能なものです。
関門トンネルが有名ですが、最近だと、ちょっと違いますが、やっていることは、東急の祐天寺駅や奥沢駅の通過線のイメージを持てば、わかりやすいかもしれません。
ダイヤが過密でなければ、あるいは、信号システムが優秀ならば、いわゆる「複線」であっても、同一方向に電車を走らせ、追い抜きなどができる、という感じです。
日本では、複線といっても、相手側の逆方向に走っていない場合、空間がもったいないな、と考えることができます。結局、追い抜きやすれ違いがない時は、ただの単線では、ということです。
このため、設備がもったいないので、空いている区間は、上りでも下りでも、走らせればいい、という考えです。
しかし、すれ違いの場合は、衝突事故の危険もあります。このため、日本では、ほとんど使用されておらず、複線で、一方向のみの運転、追い抜きは、一方向の線路からポイントで切り分ける、という運用ですね。
海外では、これが異なるようです。
そして、リニア新幹線も、双単線になるそうです。リニア新幹線は、運転席やコントローラーがなく、全て中央制御での自動運転となります。このため、前の位置や速度などが把握でき、かつ、ヒューマンエラーもないことから、高度な信号システムにより、双単線でも運用ができるようですね。もちろん、過密ダイヤではないということもあるかもしれません。
信号システムが故障すると、正面衝突とか起きるのでは、という懸念もありますが、リニア新幹線の推進力を考えると、位置情報と電力設備は一体化されていると考えられ、信号システムが故障した場合は、電力供給を止めることで、安全に停止する、ということができるのでしょう。
なお、現在の新幹線が300 km/h以上出せるのにほとんど出さないのは、騒音問題と制動問題が大きいようです。制動とはブレーキのことで、ブレーキをかけても、時速350 km/hを超えてくると、止まるまでの制動距離が4 kmを超えてきてしまうようです。このため、最高時速を落とし、制動距離を短くし、万が一の事故、地震などでも対応できるようにしているようです。
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