気圧の谷とは、高圧部と高圧部の間の気圧の低いところ、という意味です。
低気圧は、高さ(気圧)が同じ面上だけれども、周囲よりも気圧(高度)が低く、閉じた等圧線(等高度線)で囲まれたところを意味しています。
つまり、気圧の谷は、閉じていないということです。
天気図を見るときに、高気圧と高気圧との間で、低気圧の方に向かって、等圧線がゆがんでいるところがあれば、立体的に考えると、谷になっていることが想像できますよね。
それが、つまり、気圧の谷です。
なお、地上の気圧の谷より、高層の気圧の谷は、西側にずれていることが知られています。
ちなみに、トラフとは、気圧の谷のことですが、主に、高層天気図において用います。
上層の気圧の谷が接近や通過すると、天気が悪くなります。これは、寒気を伴っていることが多く、この時、下層に暖かく湿った空気があると、大気の状態が不安定になるためです。暖かく湿った空気が上昇し雲が発達すると、雷を伴った強い雨や竜巻、突風、雹などが生じるため、警戒が必要です。
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