大学・授業・研究

統合的な学びとはなんですか?

今までの大学教育では、履修モデルの下、学生が、自分の将来を考えながら、科目を履修し、単位を集め、卒業する流れでした。

しかし、1年生、2年生、3年生と積み重ねて、学び成長するカリキュラムのはずなのですが、それぞれの科目間での連携がなく、学びが分散してしまったうことが多くみられました。

例えば、1年生の時に修得した内容が、3年生では忘れてしまい、使いこなすことができなくなってしまったりと、理想と現実が離れてしまっていることも多く見受けられていました。

また、せっかくのカリキュラムや履修モデルがあっても、結局、科目をつまみ食いして履修し、単位だけ集める、ということがあると、何のために大学に通っているのか、大学の意義は何か、ということがわからなくなってしまいます。

社会変革のリーダー、ゲームチェンジ時代やウェルビーイングな社会を切り拓く人材を育成するためには、知識集約型社会を支える人材が必要であり、幅広い教養と深い専門性を両立している人材が求められます。

皆様が35歳になった時を考え、大学で、どのような人材を卒業させ、その後、どのようなことを学び、実践できるようになるのか、という最終ゴールを決め、そのゴールに向かって、3年生、2年生、1年生で学ぶべきことをバックキャスティングすることが、重要だと思います。。

そして、その学ぶべきことは、各科目でも取り扱いますが、理論的な科目や積み上げ科目を中心に、統合的な学びを行うには限界もあります。そこで、あたらに、統合的な学びの科目を新設し、様々な科目で学んできたことをつなぎながら、「問い」から問題を発見し、問題を抽出することで社会課題を決め、それを解決していくことが重要になります。

皆様には、ぜひ、探究を軸にして、統合的な学びをしていき、主体性をどんどん育てていってほしいと願っています。

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