グッド・アンサー

1.高校時代 (24) オープンキャンパスへの参加

今日は、オープンキャンパスに来た。オープンキャンパスは、行きたい大学ややりたいことはみんなバラバラだから、団体で行くよりボッチで行った方がいい、と聞いたことがあり、一人で行くことにした。

そもそも、友達がいない僕には、とても良い風習だと思った。

今日は、2つの大学をハシゴすることになる。朝早く鉄道に乗り街まで出た。そこから乗り換え、首都中心までやってきた。

都会の雰囲気、頻繁に来る電車、人の多さ、車の多さ、建物の高さなど、圧倒されてしまった。キャンパスもきれいで、先生や大学生たちが説明をしてくれるなど、こういうところでこういう大学生活が送れるんだ!と、やる気が起きてきた。

午後は、2つ目の大学に行った。こちらは、少し都心から離れ、キャンパスも広く、ゆっくりとした時間が流れている大学だった。遊ぶ環境はそこまでかもしれないけど、毎日、遊んだり買い物をしたりする訳では無いので、学ぶにはちょうどよいかなと思った。満員電車にも乗らなくて良いし。

そんな印象を持ちながら、町に戻ってきた。もう、夕暮れだったが、カフェに寄ってみた。

今日も、いつものようにマスターだけがいて、皿を拭いていた。

「今日は、オープンキャンパスに行ってきたんだよね?」

「はい。行ってきました。」

「マスターは、大学に行かれたのですか?」

「あー、もう遠い昔の話だね。行ったような、行かなかったような。」

「そうなんですねー。どんなことを学んでたんですか?」

僕は、純粋にマスターの生き様を聞いてみたかった。達観していて、器の大きいマスターが、どのように、育ってきたのか、とても興味があった。

「そうだなー。やりたいことが見つからなくてね。でも、何か見栄とかプライドとかもあって、両親の期待も大きかったからね。一番すごいところ、一番みんなが行きたいところ、自慢できるところ、みたいなことしか考えでなかったかな。楽しくない勉強を、大学に入るためだけに、闇雲にやっていたね。」

以前も話を少し聞いたことがあったが、詳細に聞いたのは初めてだった。

「一番の大学には合格できたんですか?」

「あー、まぐれでね。それで、いい学部に入った。」

「へぇー、すごーい!」

僕は、すごい人なんだと感心した。

「でも、大学に馴染めなくてね、中退したんだ。」

意外だった。とともに、どうしてかを聞きたかった。

「なぜ、中退されたんですか。」

「なんか雰囲気やプライドで、ベントコンベアーに乗せられ、受験して、大学まで来てしまったからね。1回しかない人生、もっと本当にやりたいことがあるんじゃないかってね。」

「探す旅にでたんですね!何か見つかりましたか?」

「うーん。今も探してるかなー」

と言って、マスターは笑った。

そうだよな、18ぐらいで、自分の人生、決められないよな。でも、なにかに決め、まずは階段に上がらないと、その先も見えないよな。。

僕は、マスターを話を聞きながら、余計に大学に行く意味がわからなくなった。でも、もっと、世の中に貢献したい、という気持ちが大きくなったのは事実だった。

 

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