グッド・アンサー

1 高校時代 (12) 友達

今日の美紀ちゃんは、僕を見る目が少し違った。

声も上ずり、何かあったのかな、と思った。

「あ、そうだ、さやかさんと美紀ちゃんは、どういうつながりなんですか?」

よく考えたら、二人の関係すら、僕はまだ知らなかった。

「美紀ちゃんは、子供のころから仲の良い、妹のような友達よ」

「さやか先輩は、幼いころから、泣き虫の私を助けてくれる、お姉さんみたいな存在なんだ」

「へぇ、そうなんだ。二人は、昔からつながっているんだね」

「そうね、ここは小さい町だから、小中高と、ずっと一緒だねー」

さやかは、そう言って、笑った。

少しの間の後、美紀ちゃんが、私に問いかけてきた。

「哲也先輩は、武道とか、なにかやっているんですか?」

「え?僕がそんな風に見える?勉強も運動もできない、何にもとりえもない人だよ」

といって、僕は、笑った。

「えー、そんなことないですよ。本当は、強いんでしょ?今度、さやか先輩がいないときは、私を守ってくださいね!」

美紀ちゃんは、そんな風に、僕に話をしてくれた。僕は、なぜ、そんな風に言われるのかわからず、ただただ、困惑するだけだった。

その時、さやかは、目をつぶりながら、なにか思い出しているようだった。

そして、さやかが、

「じゃー、今日は、三人、友達になった記念で、ケーキを食べましょう!」

「やったー!」

僕と美紀は喜びを表現した。

「マスターには内緒だよ」

「はーい」

その後も、楽しい会話をしながら、3人の距離が縮まり、絆が深まった気がした。

 

© 如花 康秀 2023-

1 高校時代編
(1) 出会い
(2) 引っ越し
(3) 再会
(4) 初登校
(5) 不良のリーダー
(6) カフェ
(7) 実力試験
(8) ゴールデンウイーク
(9) 気づき
(10) 並木通り
(11) 転機
(12) 友達
(13) 新しい生活
(14) 翌日から
(15) 体育祭

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