グッド・アンサー

1 高校時代 (13) 新しい生活

ゴールデンウィークもあけ、今日から、学校が再開した。

今日も、学校への坂道を歩いて上がっていく。昨日は、二人と友達にもなれたし、少し、学校に行くのが楽しい気もしてきた。

坂の途中で、声をかけられた。

あの不良グループの男子たちだった。

「昨日は、よくもやってくれたな。今日の放課後、体育館の裏に来い。タイマンで勝負だ。わかったな」

僕は、またやばいことになったな、と思い、今日の放課後まで、気が気でなかった。

教室につくと、この話が高校の生徒中に広まっていることがわかった。先生たちは、見て見ぬふりだった。

さやかは、みんながいる前では、目も合わせてくれないし、話しかけてもくれないので、今日も平常運転だった。

こんな日は、あっという間に過ぎるもので、放課後になった。僕は、わざわざ、彼らの命令に従う必要もないよな、と思いながらも、行かなければもっとやられるんだろうな、という考えもあり、なにも抵抗せず、素直にやられようと思って、体育館の裏に行った。

周りの生徒たちも、僕の方をチラチラ見ながら、でも、誰も助けてくれるわけでもなく、傍観者として、僕を送り出していた。

体育館の裏についたときには、彼らはすでに待っていた。隅にあるためか、見学者もおらず、5対1の圧倒的な不利な状況だった。タイマン勝負ということで、一対一の決闘かと思ったが、5人が一斉に僕を袋叩きすることは明白だった。

「お前、この前は良くもやってくれたな。やっちまえ」

そういって、5人が襲い掛かってきた。

僕は、目をつぶりながらも、手を前にだし、歯を食いしばった。

そうすると、彼らが、僕に触れる前に、バタバタと倒れていく音が聞こえた。

目をあけると、5人が、倒れていた。僕は、何も触れていないのに、なぜか、向こうの方から倒れていた。

また、神様が助けてくれたのか。いや、もしかしたら、僕は、何か、とてつもない力を持っているのではないか、そんな気もしてきた。

僕は、またやられると困るので、足早に体育館裏を後にした。

その時、誰かに見られているような気もしたが、とにかく、一目散に家に帰った。

 

© 如花 康秀 2023-

1 高校時代編
(1) 出会い
(2) 引っ越し
(3) 再会
(4) 初登校
(5) 不良のリーダー
(6) カフェ
(7) 実力試験
(8) ゴールデンウイーク
(9) 気づき
(10) 並木通り
(11) 転機
(12) 友達
(13) 新しい生活
(14) 翌日から
(15) 体育祭

総合得点 -
0
  • 知りたかった質問でした! / 興味深い内容でした!
    -
  • わかりやすい解説でした! / 共感できる内容でした!
    -
  • 仲間にも伝えたい!教えたい!薦めたい!
    -

Reply 一覧
0

まだクチコミが投稿されていません。
クチコミを書く

1 高校時代 (13) 新しい生活

error: Content is protected !!